ZEHへの取り組みと目標公表
当社では、省エネルギー性能はもちろん、耐震性・維持管理に配慮した資産価値の高い長期優良住宅の認定を受け、且つ、高いデザイン性を兼ね備えたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス/ 通称ゼッチ)のご提案を積極的に行い、ZEHの普及に取り組んでまいります。
そして、経済産業省の「住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業補助金ZEH支援事業」におけるZEHビルダー登録を行い、2025年度に向けたZEH普及率目標を策定いたしました。
2022年度よりZEH(NearlyZEHを含む)の比率を段階的に引き上げ、HUTTが手掛ける住宅の内、ZEHが占める割合を2025年度までに50%以上とすることを目標にしています。
●ZEH普及目標(Nearly ZEHを含む)
年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
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新築 | 実績 | 0% | 0% | 20% | 0% | - | - |
目標 | - | - | 20% | 30% | 50% | 50% | |
既存 | 実績 | 0% | 0% | 14% | 0% | - | - |
目標 | - | - | 20% | 30% | 50% | 50% |
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは
ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称。
省エネと創エネを組み合わせてエネルギー消費量をゼロにする住宅です。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス/ 通称ゼッチ)とは、より高い断熱基準・省エネ基準をクリアする躯体に太陽光発電システム等の創エネ設備を搭載して、 消費エネルギー(光熱費) ゼロ を目指す住宅です。
家計や環境にやさしく、より快適な住空間を実現します。現在、国のエネルギー政策として、大規模建築では省エネ基準への適合義務化が推進され、一般住宅においても、省エネ基準への適合に関する説明を義務化する法案が可決されています。
近い将来、ZEHレベルの性能基準が必須となる日が来ます。創エネ設備は後回しにするとしても、ZEHレベルの省エネ基準で家を建てることが住まいづくりでひとつのポイントとなってきます。
HUTTでは、全棟でZEH基準(UA値0.6以下)をはるかに上回る断熱性能が標準仕様です。
ZEHのメリットとデメリット
|ZEHのメリット
ZEH住宅は、建物の性能を高めてエネルギーの利用量を最低限に抑えるという特徴があります。
夏は太陽熱を遮り冬は太陽熱を利用する。さらに自然の風を取り込むので無理な我慢や節約をせずに一年中快適に暮らせる住まいです。家計、健康、環境等様々なメリットがあげられます。
メリット1.補助金がもらえる
国が定めたZEH住宅の基準を満たすと、国から補助金がもらえます。2018年度の補助金額は、1戸あたり70万円です。また、発電したエネルギーを蓄えておける「蓄電池」を設置すると、1kWhごとに3万円の補助金がもらえます(上限30万円)。
メリット2.光熱費を抑える
太陽光発電システムを設置した自家発電で、光熱費を抑えることができます。
メリット3.ヒートショックを防ぐ
ヒートショックとは、急激な気温の変化によって血圧が変動し、身体に悪影響を及ぼすことです。真冬などお風呂に入る前後や、暖房の部屋から出た後など主に室内で起こることが多い症状です。
住宅の断熱性能を上げると部屋毎の温度差が少なくなるので、ヒートショックの予防になります。高断熱の住宅では外気の影響を受けにくいため、真冬でも住宅全体を暖かく保ってくれるのです。
急激なヒートショックに関連して入浴中に急死したと推定される死亡死者数は交通事故死者数(4,117人 平成27年調べ)を大きく上回り年間17,000人に及んでいます。※東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)調べ
メリット4.Co2削減に貢献する家
住まいの消費エネルギーを少なくし、太陽光発電などの自然エネルギーを利用することでCo2の削減に繋がり、地球温暖化防止等地球環境に貢献します。
メリット5.住宅の資産価値の向上
ZEHは、10年20年後の将来に必要な住まいの条件を満たしています。 国は現在、築後20年でほぼ無価値になる戸建て住宅の査定方法の改定を進めており、買い替え・売却時に築年数ではなく、質の高さが取引価格に反映されるよう評価の仕組みを見直す意向です。 そのため、ZEHに対応しているかは住宅の評価(資産価値)に大きく関わってくるのです。省エネに特化したZEH住宅は、今後の制度において高評価を得ることができます。 将来、相続や引越しなどで住宅の売却が必要になった際も、資産価値が高いZEH住宅なら比較的高値で売却できるかもしれません。
メリット6.停電時に対処できる
太陽光で発電したエネルギーを蓄えておける「蓄電池」を設置すれば、停電が起きた際にも蓄電池に切り替えて電気が使えるようになります。また、蓄電池があると、日中だけでなく日が沈んだ後も太陽光で発電した電気を使うことができるため、電気代がその分節約できます。
蓄電池は、ZEH住宅において必須ではありませんが、停電時に活用できたり電気代が節約できたりと設置のメリットが大きいです。また、国から補助金も出るので、太陽光発電システムと併せて導入したい設備と言えるでしょう。
|ZEHのデメリット
メリットの多いZEH住宅ですが、デメリットもあります。当社では良い点そうではない点を踏まえ、お客様に適切なご提案をいたします。
デメリット1. 導入コストがかかる
ZEH住宅では、太陽光発電システムや、断熱性能を備えた壁や窓、省エネ設備などさまざまな設備やシステムの導入が欠かせません。そのため、どうしても導入コストがかかります。当社では各種補助金を活用しますが、それでも初期費用はある程度かかってしまいます。
デメリット2. エネルギー発電が天候に左右される
ZEH住宅は太陽光発電を活用し省エネルギーに努めます。ですが、太陽が出ないと発電できないため発電量にムラが出てしまいます。特に、梅雨や冬などは日射量が減少し発電量に影響が出てきます。
デメリット3.住宅設計が制限される
ZEHでは、太陽光発電を搭載するため屋根の向きや傾きなどに気を配らなければなりません。また、風自然を取り入れるため、窓の場所や大きさにも制約が出てきます。ご自身の好みやスタイルが、すべて満たせるとは限らないのも一つのデメリットといえます。
お気軽にご相談ください
ZEHは国の施策として大きな投資がなされている分野であり、今後も住宅性能の大きな旗印になると考えられます。
初期費用のハードルもありますが、光熱費の削減だけではく、客観的な性能価値を資産に付与できるメリットがあります。また、快適性やヒートショック緩和など、実際の住み心地の面での良さも期待できる住宅です。資産価値の高い家を検討される方は是非とも活用しましょう。