築57年の木造平屋、縁側があり、和室４間がふすまと障子で仕切られた伝統的な間取りのこちらの家は92歳のお祖母ちゃんが入院されてから空き家状態でした。古い家は断熱性が低く、隙間風や寒さ、耐震性の不安からご高齢の住まいには躊躇するところ。お祖母ちゃんが退院されてこの家で暮らすためにフルリノベーションされました。耐震補強、床下、壁、天井の断熱をやり直し、サッシは全てペアガラスに入れ替えて断熱性を上げました。

４つの和室がふすまで仕切られていた部屋の２つは洋室に変更し、車椅子でも快適に過ごせるように広い間口に。

廊下とトイレも介護しやすい十分な広さを確保しました。

以前のように大人数で集まるときなどには和室を開放して全て一続きにできるメリットはそのままに、洋室を個室としても使いやすく。さらに和室は障子を開ければ、LDKとつながります。元々は天井の中に隠れて目に触れることのなかった梁ですが、その美しさを生かし、見せ梁にすることで、リビングの天井を高くし、より広々と開放感のある空間になりました。

懐かしさと趣を残しつつ、住宅性能がUPした家。お祖母ちゃんを囲んでご家族で快適にお過ごしいただけることを願っております。

今回のフルリノベーションにて活用しました補助金は、ひょうご住まいの耐震化促進事業120万円、先進的窓リノベ事業71万円、子育てエコ支援事業20万円、合計211万円です。子育てエコ支援事業は2024年で終了しましたが、2025年は子育てグリーン住宅支援事業として制度が公開されたところです。補助金は内容、金額ともに年度ごとに変更しますが、来年度（４月以降）も継続されるものが多く、今回のように複数の補助金を活用することで、負担を減らすことができます。住宅の耐震化や断熱化をお考えの場合は、ぜひご相談ください。

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