新築トップレベルの性能をリフォームで

昨年よりLIXILの高性能住宅工法「まるごと断熱」によるフルリノベーションをさせていただき、年明け、無事にお引渡しが完了いたしました。兵庫県初の施工物件で、全国で施工経験のある業者によるトークセッションに弊社社長も登壇させていただきました。ビルダー、設備機器商社はじめ住宅建築の関係者90名ほどのご参加。施工に至った経緯、補助金活用の流れ、施工で苦労したことなど赤裸々にお話しました。同じくまるごと断熱の施工経験のある大阪の工務店 株式会社KEN建築工房様、北海道のRコンサル様とともに会場にご参加の皆さんからの質問も受けながら有益な情報交換となりました。

物価高騰に伴う建築価格の高騰によりフルリノベーションの需要が高まっている今、工事において苦労したこと、その対策を共有できたことは大変有意義でした。特に断熱については解体後に十分検証をして断熱・気密・暖房計画・換気計画をセットで考えること。耐震についても筋交いや金物を入れにくい場合はどうするかといった計画の重要性を改めて感じました。

北海道の住宅事情についてもお話があり、冬はマイナス10℃以下という厳しい寒さを防ぐため、壁や天井には断熱材がたっぷりと使用され、室内は気密性が高く、暖房の熱が逃げにくいので、Tシャツ一枚でも過ごせるとのこと!冬の快適性においては本州よりも居心地の良い環境化にあるとも言われています。屋外では積雪や極寒で厳しい環境だと思いますが、家に入ってしまえばその快適さは日本ではトップクラス。断熱は命を守ること。極寒の北海道では当然の意識なのでしょう。

残念ながら日本の住宅の断熱性能は世界では低レベル。欧米・欧州と比べて20年以上遅れていると言われています。その一方で、世界基準を見据えた断熱性能のしっかりした住宅が注目されています。これから着工件数が減ると見られる建設業界において、「差別化した特徴のある家づくりをしよう」という危機感と向上心のある会社の方々と共に学べたことはよい刺激になりました。高性能住宅の価値と適切な補助金をご提案しながら、ヒュートはこれからも命と健康を守る家、地震によって命を奪われない頑丈な家を増やしたいと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です