伝統的な美意識が息づく美しい瓦の葺き替え

赤い陶器瓦から軽量瓦へ葺き替え。施主様はつながる離れの屋根と同じ淡路瓦を選ばれました。落ち着きのあるいぶし銀が優雅で、同じ色にしたことで、母屋と離れのつながりをより感じます。

Before

フルリノベーションの外観を中心にご紹介。よくある質問にもお答えします。それは…「屋根の軽量化は耐震化につながるのか?」というものです。屋根の重量を小さくすることは、建物を揺らす地震力の低下につながります。しかし、建物の耐震性は建物の重量に見合うだけの建物の強度と耐力壁のバランスによって決まるため、一概に屋根を軽量化したから耐震性を満たすとか安全だとは言えません。こちらのお家も屋根の軽量化だけでなく、筋交いを入れる、耐力壁を増やす、耐震金物による補強などをして耐震性を大幅に向上させました。

続いて玄関ですが、欄間をなくし、ペアガラスの引戸に変更し断熱性をアップしました。玄関だけでなく、室内は壁、床、天井の断熱工事をして快適に。冷暖房の効率も上がり、光熱費の削減にもつながります。

  

Before                  After

外壁のモルタルは同じく離れの色に合わせて、ややアイボリー気味に。すっきりと明るく木の温かみのある上品な外観で、引戸格子の隙間からは光と影の美しさを感じます。今回のフルリノベーションは古き良きものを残しながら、安全で快適に暮らしやすくなるようご提案しました。改めて和風建築の素晴らしさを感じるものでした。

過去のブログにて内観や活用した補助金についてもご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください▶築57年木造平屋フルリノベーション

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