大切な実家を空き家にしないために

昨日、空き家対策セミナーに参加してきました。寒い中でしたが、ご高齢の方から40代・50代でこれからご実家を相続される方まで、30名ほどのご参加で熱心にメモを取されている方が多かったです。「大切な実家を空き家にしたくない」そんな気持ちが伝わってくるようでした。
ご存知の方も多い空き家の主なリスクですが、資産価値の低下、近隣への影響、倒壊・不法侵入・放火の危険性、法的リスク(特定空き家に認定されると固定資産税が最大6倍になる可能性も)、維持管理費用の負担など。細かく言うともっとたくさんありますが、専門家の方々がそれらのリスクと対策、資産価値を高める方法をわかりやすく解説してくださいました。
とても有益な情報ですので、少しですがご紹介させていただきます。
■空き家売却に向けた事前準備(不動産業者さん)
具体的には相続登記がされているか、境界や未登記部分の有無、残留物の撤去費用の見積もり、取得時の設計図・売買契約書などで、きちんと準備しておけば、住み続けるにしても、売却するにしても安心して進められる。
■相続登記について(司法書士さん)
これまでは任意だった相続登記は令和6年4月1日より申請が義務化され、猶予期間は3年間。相続登記をしないと過料を課される可能性があり、売れない、担保にできない、災害時には公費を使って解体できないなどのリスクも。何代も相続登記がされていない不動産は相続人の調査に係る費用が高額になる場合も。
■登記についてさらに具体的に(土地家屋調査士さん)
昔の家や増築部分が未登記のままのケースが多く、まずは法務局で「登記事項証明書」と取得し、確認することから。登記をするメリットは財産としても価値を保てる、保険や災害時の手続きがスムーズに、相続や贈与もスムーズに。
■自筆証書遺言書の書き方と保管制度について(神戸地方法務局)
■空き家リフォーム・リノベーションの費用と補助金について(NPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会)
まずはリフォーム・リノベーションの目的を明確にすることが大切。自分で暮らすため・賃貸に出すため・売却するため、目的に応じた費用の目安と工事内容を紹介されました。売却の場合、リノベーション前提で考えている層に向けては最低限の整備で済むことも。ただし、雨漏り、床の抜け落ちは購入意欲を下げるので、必ず事前チェック!他にも補助制度、税金の控除や減額、ローン制度など。
■三木市役所 生活安全課 空き家対策係

エンディングノートのような「じぶんノート」自分や家族のこと、財産、もしもの時のこと、大きな文字で読みやすく書きやすい内容です。「空き家の手引き」空き家等に対する補助事業もまとめられていて便利な冊子です。どちらも三木市役所・公民館でも配布されているようですので、ぜひご活用ください。
空き家対策に関わる専門家の皆さんがチームになって活動、自治体も一緒になってこのようなセミナー開催とは心強いことです。「何を誰に相談したらいいかわからない」そんな方にもピッタリの内容だったと思います。インターネットやSNSであふれる情報を読み込み、どれが正しいのか選び取るのも大変。改めてリアルで会って話す、聞く、これが安心につながると感じました。
2023年時点で三木市に空き家は5,050戸あるとのこと。2026年ではもっと増えていると思います。昨今の物価の高騰に伴い新築価格も高騰。そんな中、中古住宅をフルリノベーションする方も増えてきました。古い家は趣ある歴史ある家が多く、解体してしまうのは心が痛みます。そんな家を住み継いでいくお手伝いが出来れば幸せです。
大切なのは元気なうちに早めに準備を進めておくこと。わからないことは専門家に相談すること。お住まいのことで不安を抱えておられる方がいらっしゃいましたら、お気軽にヒュートまでご相談ください。建築以外の分野においては専門家へお繋ぎいたします。
今後開催予定の空き家対策セミナー▶一般社団法人地方創生パートナーズ